2012.07/14 [Sat]
映画『リアル スティール』
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★★★★☆
ATOMにボクシングを教えて
2020年、ボクシングは、生身の人間ではなく高性能のロボットたちが闘う競技になっていた。元ボクサーのチャーリーは、ロボットの賭け試合などで生計を立てていた。ある日、かつての恋人が亡くなり、その息子・マックスがチャーリーの元にやって来る。部品を盗むために忍び込んだゴミ捨て場で、マックスはATOMという旧型ロボットを見つけ、家に持ち帰ってきた。マックスはATOMをチューンナップし、試合に出場する事を決意する。 (2011年 アメリカ)
昨年『猿の惑星:創世記』を観に行った際に予告編で惹かれた作品。新作が100円だったので借りてきました。
お金のために息子の養育権を売り渡すような最低クソ親父と、母親を亡くしたばかりの少年が互いに最初は疎ましく思いつつも一緒の時間を過ごしていくうちに絆を育んでいく王道ストーリーを、ロボットボクシングに絡めて描いた映画です。
お金も信頼も失くしたゼロのところから、廃品置き場で見つけたガラクタのロボットを用いて這い上がる。これまた王道な流れなのですが、このスポ根的なノリが限りなく胸を熱くさせます。現に、本作は見ている側を盛り上げるのがとにかく上手い。明らかに格上な敵との闘い、試合中に見舞われるトラブルと機転の数々。試合数も多く、スポーツものとしての物足りなさは皆無です。
どこか哀愁を誘うATOMの表情(そもそもが意思を持っていないので表情なんてないのですが)には健気さを感じさせ、ついつい応援したくなるし、父親似なマックスとチャーリーのやりとりにはにやにや必至。よくあるタイプのストーリーだろう、と侮っているといつの間にやら乗せられてしまいます。
クライマックスで無敗の王者・ゼウスと闘う頃にはすっかり物語に没入し、思わず拳を握りしめているほどでした。最終ラウンドで堪えて、堪えて――からのATOMの猛攻にあの音楽! テーマ曲がまた素晴らしいのです。
結局のところ勝てば何でも許されるのか?といった甘さもあるにはあるのですが、それはさておき面白かった。オススメです。
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