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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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映画『第7鉱区』

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★★★☆☆
深海で熱泉に触れると水圧で肉が裂けるの。机に座ってる人にはわからない。
九州の西、東シナ海の大海原に浮かぶ「第7鉱区」。石油ボーリング船エクリプス号では、“産油国”を夢見て、ヘジュンら隊員達が必死に作業を続けていた。ある日、突然本部との交信が途絶え、隊員達が次々と何者かに襲われていく。逃げ場のない閉ざされた空間で、一体何が起きているのか――? そこに姿を現したのは、謎の巨大な深海生物だった。やがてその驚くべき正体が明らかになり――。 (2011年 韓国)


 『グエムル 漢江の怪物』(未見)に続く韓国産のモンスター・パニックです。本作最大の特色は“無鉄砲”と仇名されるタンクトップ美人のヒロインが男性陣顔負けの逞しさで怪物に向かっていくところ。極めてニッチな趣味で申し訳ないのですが、私はフードを被った女子とタンクトップ女子にかなり弱いのです。
 なので、本作のリリース情報を雑誌で知ったときにはこれは観るしかない!と、それはもう期待に胸を膨らませて心待ちにしていました。

 で、結論から述べると面白かったです。石油採掘基地という決して広くない舞台を即席の“嵐の山荘モノ”に仕上げ、10人の人間を閉じ込める。この登場人物たちが皆、見事なまでにキャラ立ちしており、開始から30分間は殆どが日常パートになっているにも関わらず、彼らのやりとりだけでも充分に観られてしまいます。
 採掘基地の縦に長く、横に狭いという特徴を活かした立ち回りも画的に新鮮。予想だにしないタイミングで死体が現れたり、カメラアングルもちょっと拘っていたりと、既存のモンスター・パニックと比べてもかなり頑張っている部類に入ると思います。

 モンスターも適度にスーツっぽいリアルさがあり、完全にCGCGしていないところが良い。クリオネちっくな幼生が怪物になる生態を見て、『ウルトラマンコスモス』のアルケラを連想してしまうのは特ヲタの性でしょうか。
 ただ、如何せんこの怪物がしぶとすぎて終盤の戦闘が少々ダレてしまったのと、最終的な決め手が『レッド・ウォーター/サメ地獄』と同じだったところの2点が残念ポイントです。
 ラストの〆め方がしっとりしているあたりはさすが韓国流といった感じ。今後も、韓流モンスター・パニック映画には要注目ですね。


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はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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