2012.06/26 [Tue]
映画『第7鉱区』
![]() | 第7鉱区 [Blu-ray] ジェネオン・ユニバーサル 2012-05-09 売り上げランキング : 75254 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆
深海で熱泉に触れると水圧で肉が裂けるの。机に座ってる人にはわからない。
九州の西、東シナ海の大海原に浮かぶ「第7鉱区」。石油ボーリング船エクリプス号では、“産油国”を夢見て、ヘジュンら隊員達が必死に作業を続けていた。ある日、突然本部との交信が途絶え、隊員達が次々と何者かに襲われていく。逃げ場のない閉ざされた空間で、一体何が起きているのか――? そこに姿を現したのは、謎の巨大な深海生物だった。やがてその驚くべき正体が明らかになり――。 (2011年 韓国)
『グエムル 漢江の怪物』(未見)に続く韓国産のモンスター・パニックです。本作最大の特色は“無鉄砲”と仇名されるタンクトップ美人のヒロインが男性陣顔負けの逞しさで怪物に向かっていくところ。極めてニッチな趣味で申し訳ないのですが、私はフードを被った女子とタンクトップ女子にかなり弱いのです。
なので、本作のリリース情報を雑誌で知ったときにはこれは観るしかない!と、それはもう期待に胸を膨らませて心待ちにしていました。
で、結論から述べると面白かったです。石油採掘基地という決して広くない舞台を即席の“嵐の山荘モノ”に仕上げ、10人の人間を閉じ込める。この登場人物たちが皆、見事なまでにキャラ立ちしており、開始から30分間は殆どが日常パートになっているにも関わらず、彼らのやりとりだけでも充分に観られてしまいます。
採掘基地の縦に長く、横に狭いという特徴を活かした立ち回りも画的に新鮮。予想だにしないタイミングで死体が現れたり、カメラアングルもちょっと拘っていたりと、既存のモンスター・パニックと比べてもかなり頑張っている部類に入ると思います。
モンスターも適度にスーツっぽいリアルさがあり、完全にCGCGしていないところが良い。クリオネちっくな幼生が怪物になる生態を見て、『ウルトラマンコスモス』のアルケラを連想してしまうのは特ヲタの性でしょうか。
ただ、如何せんこの怪物がしぶとすぎて終盤の戦闘が少々ダレてしまったのと、最終的な決め手が『レッド・ウォーター/サメ地獄』と同じだったところの2点が残念ポイントです。
ラストの〆め方がしっとりしているあたりはさすが韓国流といった感じ。今後も、韓流モンスター・パニック映画には要注目ですね。
スポンサーサイト
Comment
Comment_form