2009.08/08 [Sat]
田中裕二『田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」』
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ヘタすりゃ2話まで引っ張れるね。
ノートのあいだには必ず大事な何かが挟まってるんだからさ。
爆笑問題の田中裕二、初の単行本! 「ザ・ガール」とは、その名の通り女の子のことで、様々なシチュエーションごとに、田中裕二が理想の女の子像、つまり考え方や行動、しぐさを紹介・分析していきます。ガールが得意な料理は? 好きなファッションは? 家族構成は? 休日の過ごし方は? はまっているギャンブルは? など、TBSラジオの『JUNK 爆笑問題カーボーイ』から派生した田中流“ガール”論。
太田さん、爆笑問題の小さい方の人、こんばんわ。
――と、まぁ小学生の頃から『爆笑問題カーボーイ』を聴いていた身としては、何とも嬉しい本が出たな、と。最近は聴いてないですけど、ノルウェイの森進一とかモヘンジョ=ダロとか、今でも常連さんのペンネームは覚えているくらいに好きでした。
思えば、あの頃は月曜日に『今井絵理子ホットリンク』を聴いたあと『伊集院光 深夜の馬鹿力』、火曜日に『タンポポ編集部 オソロ』を聴いて『爆笑問題カーボーイ』と、よくTBSラジオを聴いてました。
閑話休題。
オビやなんかには“女性論”とか書かれているけど、これはまさしく“ガール論”以外の何物でもなくて、そういう捉え方をされて田中も怒ってるんじゃないかなーとか無駄に考えてしまいました。女性とガールは別物なんですよ!
……すみません、今回はかなり暴走気味のレビューです
で、読み進めていくと、引用文も含め「回想シーン」だの「エピソードを消化」だの、ぶっとんだ話が散見しています。そこで聞き手が「マンガか何かの話ですか?」と訊くのですが、田中はいとも冷静に「ガールの世界の話です」と。
田中の中に存在する「ガールの世界」、これってつまりガールの“イデア”が存在していて、それについて田中は語っているわけですよね。うん、わかるわかる(変態じゃないですよ
イデアというのは哲学者のプラトンが唱えたイデア論のことです。ものごとには“絶対的な本質”が存在しているという、あの考え方。
ガールの絶対的本質こそが田中のいう「ガールの世界」というわけ。だからエピソードや各種設定はあって然りというかなんというか。この本はガールのイデアについて語った本なんです。だから田中の理想のガールと、ガールのイデアとの間に微妙な違いがあったりもするんですよね。
で、そんな誰もが心の内に秘めている(?)ガールのイデアだから、こちらとしても「そうそう」と思うこともあれば「それは認められん!」というのも当然あるわけで。
たとえば「ガールのファッション」の項では田中曰くベースボールキャップを被っていなくてはならないらしい。それに続けて様々な帽子について語るんだけど、ちょっと待て。
なぜ麦藁帽子についての議論がないのかと(ry
そこはいちばん外しちゃいけないポイントじゃないですか!
本に向かって注意ですよ。
あともうひとつ戴けなかったのは「ガールの名前」と「ガールな文字」の項ですね。
ナ行の甘えた感じと
ハ行のやわらかい感じ、
ラ行の伽藍のような感じはガールの名前には必須でしょ。
見た目ガールっぽいかどうかはさておき、響き的には圧倒的にはガール。
“はるは”とかどうよ?ちょっとDQNぽいけど、珍しい感じの名前=ガールは田中も認めるところだし。
挙げるとキリがないけど、まぁそんな感じで田中の力説に爆笑しつつ、ときに文句をつけるというのが、正しい読み方――なのかな?
それはそうと、田中の思うガールってまさしくBuono!の曲に体現されてると思うんだよね。
そんなわけで色々迷ったけれどイメージソングはBuono!『じゃなきゃもったいない!』
(次点で同じくBuono!の『無敵の∞Power』か
新谷良子『CANDY☆POP☆SWEET☆HEART♪』かな)
とにかく面白いです。あと5冊はガール本出してほしいですね。
あー田中とガールについて語りたいっ(だから変態じゃないです
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