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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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霧舎巧『十二月は聖なる夜の予告殺人 私立霧舎学園ミステリ白書』

十二月は聖なる夜の予告殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)十二月は聖なる夜の予告殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
霧舎 巧

講談社 2009-12-08
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★★★☆☆
あたしがついてる。あたしが保っちゃんを探偵にする
十二月。クリスマス前の賑わうショッピングモール。琴葉らの目前で、男性が墜落死した。翌日、商店街ではケーキ屋が爆発。どちらの現場でも目撃された雪だるまの着ぐるみとの関連は? 発見されたメモからイブに向けて新たな事件へのカウントダウンが始まる……。学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」“霧舎学園シリーズ”。十二月のテーマは予告殺人。


「霧舎学園ミステリ白書」第9作。
 当時、本作と前作『十一月』は同時に発売されたこともあり、なんとこの2作は「霧舎学園」初の上下巻構成になっています。一応の決着をみた先月の事件が、本書を経ることでまるで違ったものに見えてくる。ミステリにおけるどんでん返しを分冊、かつ別々の事件でやってしまうというのはかなり面白いアプローチである一方、この巻単体で読んだ人は完全に置いてけぼりを食らうんじゃないかと思わないこともなく、そのあたりの塩梅が難しくもあります。

 私が購入したプレミアム版には「霧舎学園」らしい遊び心で通常版と大きく異なっている箇所がひとつあり、その点を踏まえて読んでいくと本作の展開の仕方がわかってしまう部分があるのですが、そこまでをフックにしてさらに仕掛けてくるのがこのシリーズの恐るべきところです。
 「ふうん、今月はクリスマスカードね」などと軽い気持ちでスルーしていたら、またしてもおまけがやってくれます。個人的には、シリーズ中最大の雪辱を味わった『七月』とタイを張れるくらいのインパクトが待ち受けていました。ウギャア キン肉マーン!!

 そして霧舎ファンとして見逃せないのが『八月』の咲さん、『九月』の××に続いて、万を持して登場するユイです。時系列を考えると、本作の直後というかエンディングのひとつが『霧舎巧傑作短編集』になるわけですね。
 ちなみにクリスマスだというのに主人公コンビにラブコメらしい展開が訪れないのはいつものことで、ラブコメ成分は保っちゃんとのの子先輩がすべて持っていきます。
 これにて既刊、積読ぶんは無事読覇。晴れて7月発売の『一月は合格祈願×恋愛成就=日常の謎』に備えられます。早く出ないかなー


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2014年に読んだ小説の       (暫定)ベスト5はこれ!!

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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