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300冊の積読本もなんのその、本や映画の感想などをつらつらと述べてみたり。

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霧舎巧『十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 私立霧舎学園ミステリ白書』

十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
霧舎 巧

講談社 2009-12-08
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★★★☆☆
毎月かどうかは知らないわ。
ただ、あなたたちみたいに泉の前でキスをして、探偵の真似事をしていたみたいよ

十一月。文化祭実行委員を務める琴葉と棚彦。本番に向けて準備が進むなか、何者かを狙って空から臼が落ちてきた。女生徒に届いたメッセージは、天使からの“殺人予告”なのか。それとも「ミス霧舎学園」を決めるエンジェルクイーンコンテストが標的なのか。学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」“霧舎学園シリーズ”。十一月のテーマは見立て殺人。


「霧舎学園ミステリ白書」第8作。
 2000部限定のプレミアム版を買っておきながら、いまさらになって読む。熱心なファンなんだか興味がないんだか、よくわからない読者です。
 十一月は文化祭にちなんだ見立て殺人ということですが、殆どが準備期間中に起こった出来事なのでイベント感は薄し。ラブコメで文化祭っていったらめちゃくちゃ重要なイベントなのに、このスルーっぷりは酷いです。
 ただし、今巻である意味衝撃の展開が待っており、「霧舎学園」のラブコメミステリたる所以がシリーズ8作目にして大いに発揮されています。これがあまりにも予想外すぎるものなので、今月の事件なんてどうでもよくなってしまうくらいです。今回、謎解きよりも脇道の方がインパクトあるのは、ミステリとしてどうなんだろ。

 見立て殺人の面白さは、何といっても解決編においてそのモチーフが明かされるシーンにあり、あれもこれも見立て! 見立て! 見立て! と目を見張らんばかりの伏線回収乱れ打ちは読んでいて気持ち良いです。伏線といえば、『十月』のおまけでひとつ気になっていた箇所が今回で確信へと変わったにも関わらず、作中で一切触れられていないため、こちらも今後の展開に要注目でしょう。

 設定的な面では琴葉や琴葉ママたち以外の時代にも、霧の伝説の名探偵とパートナーがちょくちょく現れていた事実が本作で明らかになり、霧舎がここまで遅筆でなければ「霧舎学園ミステリ白書 '12」とか、様々なテーマを題材に取り上げつつセカンドシーズン、サードシーズンと作れたのになぁ、と勿体なさを感じてしまいました。とりあえず、完結巻まで出してくれれば文句は言いますまい。それだけが唯一にして最大の目標なので。


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プロフィール

はろーすみす

Author:はろーすみす
シリーズものも平気で数年寝かせる積読家。本格ミステリとスター・ウォーズ小説を中心に読み漁り、新刊・話題作はあまり追っていません。

好きなミステリ作家は古野まほろ、はやみねかおる、西尾維新、霧舎巧。
ジャンル外では築山桂と小川一水。
講談社ノベルスをこよなく愛す特ヲタ。

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2014年に読んだ小説の       (暫定)ベスト5はこれ!!

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2012年に読んだ小説の        ベスト5はこれ!!

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2011年に読んだ小説の          ベスト5はこれ!!

1.トリプルプレイ助悪郎(2007年刊)   2.名探偵に薔薇を(1998年刊)             3.化物語(2006年刊)          4.時砂の王(2007年刊)                  5.天帝の愛でたまう孤島(2007年)

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