| 【感想】 巴里・妖都変 -薬師寺涼子の怪奇事件簿- /田中芳樹 |
★★★☆☆
警視庁史上、最強にして最凶の女性官僚・薬師寺涼子警視がパリに舞い降りた。パリの大学での特別講師として招かれたのだ。もちろん、忠実な僕(?)泉田準一郎警部補も強制同行…。空港に着いた涼子たちの目前で、老人がリスのような生物に脳を吸われ死亡してしまう。奇怪な生物が引き起こした事件に、涼子は嬉々として単独捜査を開始!被害者が、日本の巨大ハイテク企業・アルゴのヨーロッパ総支配人・藤城奈澄邸の使用人と知った涼子は、パリ市内の藤城邸へ突入するが…!!
「ドラよけお涼」こと薬師寺涼子の活躍する、薬師寺涼子の怪奇事件簿、第3作にして初の海外出張編。 というか、これ以降「黒蜘蛛島」までずっと海外編……。 お涼サマ付きの戦うメイド、マリアンヌとリュシエンヌも初登場。 マリアンヌの方が好きー
今回登場するのは人間の脳を吸う小動物マヴォーニク。前2作と比べて怪物が小型ではあるものの、爽快なクライシス・シーンはちゃんと用意されているのでご安心を。 ラストは、お涼サマ風に表現すると、なんともゴーインな解決方法。こういうのをまさしく、デウス・エクス・マキナというわけで。
しかし、話の内容はともかく、何より印象に残ったのは泉田警部補の言動。いくら悪人とはいえ、目の前で人が怪物にやられて死の憂き目に遭っているのに、普通に眺めている泉田は相当キてる気がする。少なくとも刑事としては。
それにしてもお涼サマ、あれだけアピールしているのに、泉田クンに全く気付いて貰えないのが哀れ過ぎる……。
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