2011.09/29 [Thu]
ドラマ総評:『ブルドクター』
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★★★☆☆
“人間が受ける最後の医療”とも言われる「死因究明」。アメリカ留学から帰国し、上都大学法医学教室の准教授に就任した女性法医学者・大達珠実は周囲の人々とのトラブルを恐れずに、強い信念を持って突き進む、ブルドーザーのような「最強の女」でありながら、家庭では家事や子育てに四苦八苦しちゃうような、等身大の母親。法医学者の珠実と刑事である釜津田知佳のふたりが時に衝突しながらも協力し「闇に葬り去られようとしている多くの真実」に切り込んでいく。全11話。
結構前からアニメの新番組はチェックしなくなっていたのですが、最近はドラマの方もあまり観なくなって本格的にテレビ離れが進んでいます。今クール、視聴していたのはこの『ブルドクター』と『新・警視庁捜査一課9係 season 3』のみ。惹かれるようなドラマが少なくなったのか、はたまたテレビ自体に関心がなくなってきたのか……。
法医学による死因究明をテーマにした事件ものでありつつも、大達先生と釜津田が毎回繰り広げる女のバトルと捻くれた友情をメインに据え、子供や夫とのやりとりで働く女性を主役にしたホームドラマ的な側面、縦軸にサスペンス要素を持たせたところが本作最大の特徴です。いくつものジャンルを跨いだ作風にしたことで幅広い視聴者層に訴え掛けられる。ううむ、よく考えられておる。
各々のエピソードも単純に謎解きをしてはい終わりという定型に拘ることなく、回によってはウイルス・パニックのような変化球を入れてくるなど、その振り幅も良い意味で大きいです。普段は憎まれ口を叩き合っている仲の大達先生と釜津田がそれらの事件をコンビプレーで解決していったり、ここぞというときの恋の悩みや家庭の不和を相談したりと他の誰よりも心を開いているのが面白く、もっと素直になれば良いのになんて感じつつも、そんなふたりのやりとりをにやにやしながら見守ってやるのが本作の正しい鑑賞法でしょう。
話の運び方がわりかし読めやすかったり、江角さんが猪突猛進すぎて周りが見えていなさすぎたり、最終話の歌舞伎の件は調子乗っちゃっただろ、とかまあ色々と考えないこともないのですけれど、全体ととしては法医学でわかること、法医学に伴う危険性、法医学の孕む問題点を手を替え品を替え、軽いタッチで見せてくれる良作だったと思います。
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NoTitle
めいこと云います。
ブルドクター、結構スキでしたw
そして、
私もミステリー大好きです。
東野圭吾さんの、「マスカレード・ホテル」は、
お読みになられましたか?
すごいですよ!!!
とにかくこの一言ですね。
ぜひ、読んでみて下さい^^