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ソルト [Blu-ray] ロレンツォ・ディ・ボナヴェントゥーラ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2011-04-22 売り上げランキング : 26097 Amazonで詳しく見る by G-Tools

★★★☆☆
では、きみがロシアのスパイだ
アメリカCIA 本部。ロシアからの謎の密告者が捕えられ、衝撃的な告白を始める。大統領を暗殺するために、ロシアからスパイが送り込まれると。その名はソルト。それは彼の尋問を担当していたCIA女性職員の名前だった。「これは誰かの罠よ。夫に会わせて！」と懇願するも、同僚であるCIAから追われる身となった彼女は、金髪を黒髪に染めて変装しながら逃亡する。翌日、厳重な警備の中、アメリカ副大統領の葬儀会場に現れたソルトは、いとも簡単に捕まるが、何かがおかしい……。彼女の正体は？ そして、真相は？　（2010年　アメリカ）


地上波で放送があったので録画視聴。
　アンジェリーナ・ジョリーによるスパイ・アクションです。下手をしたらアンジーが黒髪を披露するところを、この映画最大の見どころとして売っているんじゃないかと思うくらいに凡百。可もなく不可もなく、されどそれなりに楽しめる大量生産型のエンタメ映画でした。

　ありがちという一点を除けば決して悪くないのですが、全体像を掴み辛いのが難点といえば難点。ソルトの正体は誰で、どこの命令を受けて動いているのかが物語上の焦点となってくるので仕方ないとはいえ、主人公がどの立場にいて何をしたいのかが受け手に伝わってこないのでとにかく座りが悪い。目まぐるしくころころと入れ替わる立ち位置、さらっと流すように消費されてしまう重要キャラ、と展開が早いことも理解のし難さに拍車を掛けます。
　スピード感があるのも良いけれど、それなりに緩急をつけてあげないと観客置いてきぼりになってしまうなぁ。夫とのエピソードも、説得力の面からももう少し掘り下げて見せた方が良かったです。